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 トップページ > 提言 > 環境教育 > ふるさとの産業・自然から学ぶ環境教育~地域と連携した総合的な学習より~
提言
ふるさとの産業・自然から学ぶ環境教育
~地域と連携した総合的な学習より~
魚沼・広神東小学校

1 はじめに
  当校の学区は、市内の羽根川に沿って開かれた田園地帯であり、農業を中心に豊かな産業 がある。また、当市は 8 割が森林環境で、尾瀬国立公園など自然に恵まれている。
  私は、ふるさとを体験し関心と愛着をもつことが、環境について自ら学びを深める第一歩であると考える。地域の産業・自然を体験し、携わる人から環境保全への危機感を知る。その経験が、将来自らも環境保全意識をもつことにつながる。以下に、当校の 2 実践を紹介する。

2 あゆっ子野菜プロジェクトから学ぶ地域環境の大切さ
  このプロジェクトは、当校独自の総合的な学習における活動である。地域の農業専門家「百笑縁ファーム」と連携し、異学年交流を取り入れながら、全学年で農業体験を行う。活動においては保護者ボランティアも募り、親子 で協働し農業を学ぶ。ジャガイモ・人参・大豆、そして、魚沼産コシヒカリ。これらを育てる方法、技術、事前準備の大切さ。現在では行われない先人の知恵。それらを可能にする広神地区の自然環境の豊かさ。収穫の喜びで終わるのではなく、収穫した作物を「打ち豆」「雪室保存」など加工・保存する取組を学び、藁や豆がらを賽の神に利用する。
  このように農業を通して、先人が築いてきた持続可能な農業体験をすることで、環境保全への意識を高めている。

3 「魚沼尾瀬学校」から環境保全意識の向上へ
  当市全体の取組である「魚沼尾瀬学校」は 、市から予算や指導人材の提供を受けて、5年生を対象に毎年行われている。当校5年生も、7月中旬に1泊2日で尾瀬沼周辺を訪れた。尾瀬の雄大な自然に触れ、この自然を守るために、先人や現在も多くの人が力を尽くしてきたことを知る。学習のまとめをする中で、児童は自分たちにも環境を守る取組ができることを学んだ。そして、尾瀬のように環境保全が必要な地域は世界中にあり、環境問題以外にも様々な問題があることに、児童は目を向けていった。SDGsについても調べを進め、学習発表会での提言を行った。
  このように、地域の素晴らしい自然 や環境を体験し、保全に携わる方から学んだことは、児童の環境保全意識を向上させ、学習の深まりを生む実践となった。

4 おわりに
  子どもたちが生まれ育った地域には、それぞれ必ず保全すべき産業や愛着を深める自然がある。将来地域に生きる人として、ふるさとに愛着と誇りをもって生活する素敵な大人への第一歩に、これらの学習が生きることを願う。

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